デイサービスで送迎をする時の注意点

介護職の中には、24時間稼働し、入居者をケアする特別養護老人ホームや、日勤帯のみの通いで利用者をケアするデイサービスなど色々な種類があります。その中でもデイサービスの場合は、施設で利用者の介護をするだけではなく、利用者の送迎(運転や付き添い)も仕事内容に含まれていることが少なくありません。

送迎で使用する車両は、事業所によって異なっており、軽自動車・5人乗り乗用車・7人程度が乗れるミニバンなどに分かれています。それらのほとんどは、車椅子利用者も乗れるように後部座席を改造した福祉車両を導入しています。

基本的に、自身がマイカー運転をする時と送迎車の運転をミニバンでする時は、車幅感覚が大きく異なります。そのため、いつもの運転と同じように考えるのではなく、狭隘な道路を走行する際などには細心の注意を払うことが大切です。さらに、車両総重量が大きくなる関係で、強くブレーキを踏まないと制動距離が長くなってしまうため、ブレーキのかけ方を意識しながら運転する事も重要です。

送迎の際に最も気を付けなければいけないのが、交通事故を起こさないように常日頃から安全運転を心掛けること。横暴な運転をしてしまうと、利用者の怪我に繋がる可能性があるため、日頃から制限速度はきちんと守るようにしておくべきです。

また、もし送迎で付き添い役として同乗する場合は、ただ単に利用者と世間話をするのではなく、当日の食事状況や体調を聞く事も大切です。それに加えて、車椅子を車両に載せる場合は、利用者が不安を覚えないよう声掛けをしたり、安全確認を取りながら作業を行うようにしましょう。